3R地域コミュニティNIIGATA BASE

読み終えた絵本、捨てる前に。新潟で考える本のリユースと物々交換

読み終えた絵本、捨てる前に。新潟で考える本のリユースと物々交換のアイキャッチ画像

子どもが小さいころ、何度も「もう一回!」とせがまれた絵本。いつの間にか本棚に並んだままになっていても、簡単には手放せないものです。

けれど、読み終えた本は「役目が終わった本」とは限りません。別の子どもにとっては、これから出会う新しい物語になるかもしれません。

新潟市中央区のニイガタベースでは、家庭で使わなくなったものを地域の次の人につなぐ物々交換所「ZUPPEにいがた」を運営しています。今回は、絵本や児童書を手放すときの考え方と、持ち込み前に確認したいことをご紹介します。

木のテーブルの上に積み重ねられた子ども向けの絵本と、カラフルな絵柄のマグカップ。
読み終えた絵本も、次の子には新しい一冊に。

絵本を手放しにくいのは、思い出も一緒にあるから

子どもが大好きだった絵本には、買った日のことや読み聞かせの時間が重なっています。「もう読まない」と分かっていても、手放せないのは自然なことです。

全部を一度に減らそうとしなくて大丈夫。お気に入りの一冊や、家族の記念になる本は残し、もう読まなくなった本だけを別にしてみてください。写真に撮って思い出を残すのも一つの方法です。

ソファに並んで座り、大きな絵本を広げてのぞき込む2人の子どもの後ろ姿。
何度も読んだ絵本には、思い出も重なっています。

次の子に渡す前に、絵本の状態をチェック

ZUPPEにいがたが大切にしているのは、「次の人が気持ちよく使える状態かどうか」です。本も同じ視点で確認してみましょう。

黄色い椅子の上や窓辺に置かれた、数冊の子ども向け絵本。
手放す前に、ページや汚れを確認しておきましょう。
  • ページ:破れや抜け落ちがないか、最後まで読めるか。
  • 汚れ:食べこぼしや水濡れ、カビ、強い臭いがないか。
  • 付属品:しかけ絵本の部品や付録が欠けていないか。
  • 書き込み:子どもの名前や住所など、個人情報が残っていないか。
  • 冊数:大量の場合は、持参する前に受け入れ方法を相談する。

多少の使用感があっても、必ずしも手放せないわけではありません。ただし、持ち込みが可能かどうかは品物の状態と受付判断によります。「絵本なら何冊でも必ず交換できる」という意味ではない点にご注意ください。

絵本の整理を、親子でできる小さな体験に

子どもが手放すことに抵抗を感じているなら、親だけで決めるのではなく、一緒に本を見ながら話してみるのもおすすめです。

「この本、いまも読む?」「次の子にも読んでもらえたらうれしい?」。そんな短い会話の中で、まだ使えるものには次の役割があることを伝えられます。

リビングの床で、大人と小さな子どもが一緒に一冊の絵本を広げて読んでいる。
整理の前に、親子で一緒に本を見てみるのもおすすめです。

全部を譲らなくてもよく、今は残しておくという選択もできます。整理は競争ではなく、自分たちの生活に合う持ち方を考える機会です。

ZUPPEにいがたは「捨てない」選択肢の一つ

ZUPPEにいがたは、まだ使える品を必要とする人へつなぐ物々交換の場所です。家の中で眠っていたものが、別の家庭の暮らしに役立つ。そんな地域内の循環を目指しています。

ZUPPEにいがたの物々交換スペースに並ぶ日用品や雑貨の様子
ニイガタベースで行われている物々交換の様子。
赤い棚の上に、湯のみや花柄の皿、染付の鉢、徳利などの食器が並んでいる。
店内に並ぶ食器。
木の棚やかごに、洗剤や漂白剤、スプレーボトルなどの日用品がたくさん並んでいる。
洗剤などの日用品。
かごの中に、キャラクターの子ども用食器やポーチ、マグカップなどの子ども向けグッズが入っている。
子ども向けのグッズ。
コーヒーメーカーやブレンダー、ビールサーバーなど、箱に入ったままの家電が積まれている。
箱に入ったままの家電。

ZUPPEにいがたの店内のようすです。並ぶ品物は日によって変わります。

本や絵本を持ち込む際も、受付で状態を確認してもらうことが大切です。品目や状態によって交換対象にならない場合があり、その場合は別の資源循環方法を案内できることもあります。

詳しい利用方法や対象条件は、ZUPPEにいがたの持ち込み判断ガイドで紹介しています。ご来店前には最新の案内をご確認ください。

交換以外にもある、絵本の次の行き先

物々交換が難しい場合でも、絵本の行き先が一つとは限りません。親戚や知人に譲る、古本店に相談する、受け入れ条件を確認したうえで地域の団体に寄付するなど、いくつかの方法があります。

ただし、寄付は相手が必要としていることが前提です。事前の問い合わせなく大量の本を送ることは避けましょう。

まとめ|「もう読まない」を「次の子が読むかも」に

絵本を整理する際は、家族の思い出として残したい本と、次の人へつなげたい本を分けるところから始められます。次の人が安心して使えるかを確かめることも、大切な準備です。

新潟で物々交換やリユースに関心がある方は、ニイガタベースの持ち込みガイドを確認してみてください。営業は火曜日〜金曜日の10:00〜16:00です(祝日は定休)。予約はいりません。持ち込めるか迷ったら、LINEで写真を送ってください。

この記事を書いた人
SNSでフォローする