「まだ使えるのに、行き場のないモノ」と、「本当は必要なのに、新しく買うのは負担が大きい」という声。
この二つを、ひとつの場所でつなげたい。
そんな想いから、2026年5月5日、新潟市中央区西馬越に「ニイガタベース(NIIGATA BASE)」は生まれました。
このページは、ニイガタベースの「はじまりの物語」です。
なぜ私たちがこの場所をつくったのか。
何を目指しているのか。
代表・湊 理志の歩みとともに、ゆっくりお読みいただけたら嬉しいです。
捨てるしかない社会から、活かし合う社会へ。
— なぜ私たちは、この場所をつくったのか。新潟の街を歩いていると、空き家の前を通り過ぎる機会が増えました。
誰も住まなくなった家。
長く使われた家具。
誰かが大切にしていた食器や、子どもが遊んだおもちゃ。
私たちMINATO GROUPは、これまで遺品整理・空家整理の現場で、「まだ十分に使えるのに、行き場を失ったモノたち」と数えきれないほど向き合ってきました。


一方で、街に出れば物価は上がり続け、「本当は必要だけど、新しく買うのは厳しい」という声を、子育て世帯からも、高齢者世帯からも、若い単身者からも、確実に聞くようになりました。
行き場のないモノを抱える人
子育て世帯・高齢者・若い単身者

同じ街のなかに、両方がいる。
それなのに、その二つが出会う場所が、いまの新潟にはまだ足りていません。
—— だったら、つくろう。
そう決めたのが、約10年前のこと。
構想を温め、準備を進め、ようやく形になったのが、この「ニイガタベース」です。
代表・湊 理志という男のこと。
— ニイガタベースは、彼の人生そのものから生まれた。少しだけ、代表・湊 理志の話をさせてください。
なぜなら、ニイガタベースは、彼の人生そのものから生まれた場所だからです。



石川に生まれ、産廃の世界へ。
1977年、石川県生まれ。
学生時代から環境問題に関心を持ち、大学ではリサイクルについて学びました。
卒業後に就職したのは、富山県の産業廃棄物処理会社。
「捨てられるモノ」の現場を、社会に出た最初の日から見続けることになります。
その後、転勤で新潟県へ。
プラスチックリサイクル会社で、廃プラスチックを再生用ペレットに加工し、海外へ輸出する仕事に携わりました。
廃プラがペレットになって、また誰かの製品になる。
“捨てる”の先には、ちゃんと“次”がある。
それを目の当たりにしたのが、自分の原点なんです。
2017年、独立。そして広がっていった事業。
2017年、「株式会社ミナト」として独立。
産業廃棄物処理とリサイクルを軸にスタートしました。
そこから事業は、自然な流れで広がっていきます。
- 1RecycleMINATO産業廃棄物処理とリサイクル。すべての事業の出発点となった、グループの根幹。
- 2Re-Use買取大吉 リオンドール寺尾店使える品を、必要な人へ。日々の買い取り現場から、循環の最初の一歩を生み出しています。
- 3Sortingand・end(アンドエンド)遺品整理・生前整理・空家整理。モノと想いを、ていねいに仕分けする現場の事業。
- 4Care終活サポート新潟人生の最終章に寄り添うサポート。手続き・相談・気持ちの整理まで。
- 5Hubニイガタベース地域循環の拠点として、新たに。これまでの事業がここで一つにつながります。
産業廃棄物のプロから、暮らしのそばの拠点へ。
バラバラに見える事業はすべて、「モノと人生をていねいに扱う」という、一本の線でつながっています。
ここからは、代表の言葉で。
In his own words — Satoshi Minato構想に10年。形にするのに1年。
正直に言うと、ここにたどり着くまで、決して順調なことばかりではありませんでした。
空家整理に携わるなかで、「まだ使えるのに、行き場がないモノ」に何百回、何千回と出会ってきました。
捨てるのは簡単です。
でも、それを毎日続けていて、本当にこれでいいんだろうか、とずっと思っていたんです。
もう一方で、お客さんの声が変わってきたのも肌で感じていました。
「子どもの学用品、もうワンサイズ上が要るけど、今月はちょっと厳しくて……」。
そういう声を、笑い話みたいに聞き流せなくなったのです。
このふたつの課題を、ひとつの場所でつなげる仕組みがつくれないか。
それを考え続けて、約10年。
具体的な準備を始めて、丸1年。
やっと、スタートラインに立てました。
三条ベース・高橋憲示さんとの出会い。
背中を押してくれた人がいます。
すでに同じような取り組みで実績を出されている、三条ベースの高橋憲示さん。
三条ベースでは、物々交換という仕組みで、お金だけに頼らない価値の循環が、すでに地域のなかで動いていました。


「あ、新潟でも、これはできるな」—— 直感的にそう思いました。
高橋さんの取り組みに学びながら、新潟市にも同じように、人と人がゆるやかにつながる場をつくろうと決めたのです。
3週間、ほぼ毎日夜通しで。
オープン直前の3週間は、ほぼ毎日、夜通しで準備をしていました。
大変なこともたくさんあったけれど、それ以上に、人の温かさを強く感じる3週間でした。
建物の中は、オープン当日まであえて完全非公開にしました。
中がどうなっているのか、一切出さない。
これも、ひとつの挑戦です。
そして迎えたオープン前日、最後の仕上げに同志が集まってくれて——この場所は、自分ひとりでは、絶対に作れなかった。
そう、心から思いました。
……とはいえ、正直オープン日も、ぜんぜん間に合っていませんでした(笑)。
チェックインポイントすら作れていない状態。
でも、それも含めて、“これから一緒に作っていく場所”だと思っています。
May 5, 2026 — the day we began.
ニイガタベースは、
ただのリユース拠点じゃない。
Five Places, in One
「中古品を売っているお店ですか?」
— オープン以来、よく聞かれる質問です。
Our answer is 半分YES / 半分NO
ニイガタベースが目指しているのは、こんな5つの場所です。
モノの価値を再発見する場所
前の持ち主の想いを「ストーリー」として伝え、モノに新しい命を吹き込みます。
人と人がつながる場所
物々交換、ワークショップ、立ち話。
お金以外の価値も流れる地域交流の拠点です。
家計を守る場所
日用品、子ども用品、家具、食器を地域で循環させ、暮らしの負担を軽くします。
地域課題を解決する場所
困窮世帯、児童、障がい、高齢——福祉と連携した自立支援、地域循環型経済を推進します。
新しい挑戦が生まれる場所
DIY、リメイク、子ども食堂連携、フリマ、若者の挑戦支援。
“地域の秘密基地”として育てていきます。



なぜ「産廃のプロ」が、
この場所をつくるのか。
ここで、少しだけ事業の話を。
産廃のプロだからできることは、写真の流れで見ると分かりやすくなります。



MINATO GROUPの強みは、「産業廃棄物処理のプロ」であることです。
これは、似たような取り組みをしている他の事業者と私たちを、はっきりと分ける線です。
なぜなら、「捨てる」の出口を知っているからこそ、「捨てない」の入口を本気で設計できるからです。
私たちが目指す、
好循環のかたち。
- 1
救出する。
遺品整理・空家整理で「まだ使えるモノ」を救出。
廃棄ルートに乗る前に、暮らしの記憶ごと拾い上げます。 - 2
再分配する。
ニイガタベースで地域に再分配。
販売・物々交換・無償提供のかたちで、必要としている人の手元へ届けます。 - 3
資源化する。
どうしても再利用できないモノは、産廃ルートで適正処理&再資源化。
最後まで責任を持って向き合います。
そして、この循環がもたらすもの。
廃棄抑制 家計負担軽減 CO₂削減 地域貢献
ボランティアでも、慈善事業でもありません。
持続可能な社会ビジネスとして、この循環を回し続けること。
それが、私たちの本気です。
ここは、まだ完成していません。
最後に、正直なことをひとつ。
ニイガタベースは、まだまだ未完成です。
1Fの広いスペースを、いつか子どもたちの放課後の居場所にしたい。
高齢者がふらっと寄れるカフェも欲しい。
古物・骨董の販売「越後一会」もこれから本格化していきます。
子ども食堂との連携、地域団体との提携、DIY教室、フリーマーケット——構想は、まだまだ尽きません。
でも、それでいいと思っています。
なぜなら、ニイガタベースは、これから関わってくださる皆さんと一緒に、少しずつ育てていく場所だから。
- 1不要になったモノを持ち込んでくださる方。「うちのコレ、誰かの役に立つかな」その気持ちが、循環のはじまりです。
- 2必要なモノを持ち帰ってくださる方。前の持ち主の想いごと、暮らしの中で活かしてください。
- 3ふらっと立ち寄って、お茶でも飲んで帰ってくださる方。来てくださること、それだけで地域の風景になります。
- 4「こんなイベントやらない?」と声をかけてくださる方。この場所は、皆さんのアイデアで広がっていきます。
- 5スタッフ・インターンとして、関わってくださる方。育ちゆく拠点を、一緒に作っていける仲間を募集しています。
そのひとりひとりが、この場所を作っていく当事者です。
小さな循環が積み重なり、
やがて地域全体を支える大きな力になる。
「捨てるしかない社会」から、「活かし合う社会」へ。
その実験を、新潟から、ここから。
MINATO GROUP
湊 理志
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まずは、遊びに来てみてください。
「うちのコレ、持っていったら喜んでもらえるかな?」
「ちょっと覗いてみたい」——そんな気持ちで、十分です。
NIIGATA BASE(ニイガタベース)
- 住所
- 〒950-0866 新潟県新潟市中央区西馬越7-18
- 営業時間
- 10:00 〜 16:00
- 営業日
- 火曜日〜金曜日(祝日を除く)
- 駐車場
- 15〜20台駐車可(お車でも安心してお越しください)
